藤井聡太八冠、竜王戦で伊藤匠七段に3連勝!歴史的な全八冠独占に王手

 


将棋の最高位を争う第36期竜王戦七番勝負(読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス)、藤井聡太竜王(21)(名人、王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖)と挑戦者・伊藤匠七段(21)の第3局が25、26の両日、北九州市の旧安川邸で行われた¹。勝負は26日午後、96手で藤井竜王が勝ち、シリーズ3勝0敗と大きくリードした。竜王3連覇と八冠堅持にあと1勝とした。

本局は伊藤七段の先手で、相掛かりの戦いとなった。伊藤七段が銀を繰り出し、攻勢に出ると、藤井竜王も強く応接。激しい攻め合いとなったが、終始ペースを握った藤井竜王が押し切った。第4局は11月10、11日、北海道小樽市の銀鱗荘で行われる²。

藤井竜王は11日に史上初の全八冠を独占した³。年内のタイトル防衛戦は竜王戦が最後で、年明けには王将戦7番勝負が控えている。すでに将棋界に残すべき偉業を成し遂げた藤井竜王だが、さらなる記録更新に向けて冷静に対局に臨んでいる。

一方の伊藤七段は若手のホープとして挑戦者に名乗りを上げた。同じ21歳のライバルである藤井竜王に対しても臆せず食らいつき、激しい攻め合いを展開した。しかし、終盤では藤井竜王の精密な手筋に苦しめられた。まだまだ可能性は残されており、次回以降の巻き返しに期待したい。

将棋ファンならずとも注目される歴史的な対決。藤井聡太八冠は全八冠維持という偉業を達成するのか。伊藤匠七段は初タイトル奪取という夢を叶えるのか。竜王戦の行方に目が離せない。.